一人っ子状態の丹華は、甘えん坊の遊びたがりだった。
子猫が1日の半分近くひとりで居るのだから、無理もない。
そこで、丹華の妹探しが始まった。
条件は、丹華より小さいこ。
丹華のプライドを極力刺激せず、仲良くなって貰う為である。
プラスして、同居人共々、虎猫が欲しかった。
里親探しの活動をしている方に、こんな条件でお願いした処、いくつか条件に合うこを5匹紹介して頂いた。
その中に、茶姫がいた。
茶姫は、虎猫ではなかったが、キジ虎と茶虎の三毛猫だった。
いた中で、一番小さく、何よりも
「一番可愛い」
のだった!
欲しかったのは虎猫。でも、この三毛猫もイイ!
悩んでいると、二匹連れて行って、先住猫と合う方に決めれば良いと提案される。
合わなければ、また他の猫というのも可能だとの事。
こうして、茶姫はうちにやってきて来たのだが、何とも、見かけの可愛さと釣り合わない性格だった!
とにかくテンションが高い!
気に入った玩具は、むきになって壊すまで遊び、物凄い執着を見せる。
食べ物は、何でも我先にと飛び付き、人の分まで食べ尽くす勢い。
あまりのパワーに、人も猫も圧倒された。
こんな様子だから、丹華の大好きなネズミの玩具も全て茶姫に取られてボロボロにされ、初日から丹華の餌も食べられる始末。
丹華に良かれと連れて来たけれど、どうしたもかと、前途多難。
けれど、猫らしさ爆発で、すぐに人にスリスリして来て、もう何年も居るような顔をして膝に乗る。
…そりゃあ可愛いさ!
人にも猫にも物怖じしない、ある意味大物。
ただ、何も考えていないだけだと、後で気付く。
馬鹿なこ程可愛いを、身を持って体験するのは、くしゃみをし始めてから。
うちに来て比較的すぐに、くしゃみをして、目脂が気になるようになった。
体調は心配だけれど、くしゃみに伴う鼻糞と目脂は、猫なので何とかするだろうと思った。
ところが、あまり顔を洗わない。
当然と思っていた、身繕いもしない。
まったく身なりを気にしないのだ。
可愛い顔をして、鼻糞顔(笑)
あぁ~駄目なこだぁ~(笑)
後から聞いたのだが、このこは、あまり親にちゃんと育てられていないらしい。
母乳で育っていないと、免疫力が弱く、風邪もひきやすい。
鼻糞目脂の原因は、ここにあるのだろう。
甘えん坊なのも、玩具や食べ物に執着するのも、この辺りに理由があるようだ。
体も小さいしね。
でも、愛嬌は一番!うちの末っ子の座に君臨決定!