憧葛は眠りをこよなく愛している。
好きだし、身体も求めているのだろう。

最近、天気が荒れている。ゲリラ雨と稲妻が夜通し続いたりもするのだ。
職場でそんな話題になり、雷による地響きと光と雨音で睡眠不足の人が多数いるのがわかった。
うちも、例外でなく自然環境の影響下にあったはずである。
だが、それらを全く意識することなく快眠であった。
音には鍛えられる環境で育ったからかもしれないが、それは眠りを妨げるに値しないのだ。
片側3車線の大通りを目の前に過ごしたり、航空自衛隊の近所に暮らした経験を考えると、雷や雨音は心地良い音の部類になる。
それに加え、普通の人より良く眠る体質なのも確かで、寝過ぎたと感じるには、最低9時間は必要で、起きなければいけない時間が設定されていなければ、10時間以上眠らないと自然に起きない。
すぐ横で同居人がテレビを見ていても、それが眠りの妨げになった事もないのだ。

音などが気になって眠れないと言う人は、静かな環境で育ったんだろうな。
神経質と言うか、繊細なのかも知れないが。
以前、確実に神経質な友人が、線路際に住み、寝られないと嘆いていたが、「なれる」と言うのが後日談。
彼女曰わく「疲れていたら、どんな状態でも寝られる」のだそうだ。

憧葛は眠りを必要としている分、眠る事になれているのかもしれない。